梅雨から夏にかけては、美容師にとって「髪も頭皮も扱いにくい季節」ですよね。
- 湿気で広がる
- 髪がぺたんこになる
- 頭皮の皮脂やニオイが増える
- 紫外線による髪の乾燥や退色
サロンでもこの時期、お客様からの悩み相談が一気に増える季節です。
でも、これらの問題にまとめてアプローチできるものがあるとしたら嬉しくないですか?
それがヘナなんです。

夏は「頭に熱がこもる」季節
お客様から「最近、頭が重い」「ぼーっとする」という声をよく聞きませんか?
原因は、外気の暑さだけではありません。
- パソコン作業
- スマホによる情報過多
- 精神的ストレス
- 睡眠不足
こうした日常的な負荷によって、体内に熱が生まれます。その熱が体外に放散できずに、上半身(特に頭部)に溜まるのです。結果として、
- 頭痛
- 集中力の低下
- 自律神経の乱れ
など、髪の悩み以上にメンタルや体調の不調を引き起こすことも。ここに、ヘナの鎮静効果が活きてきます。
ヘナの“鎮静効果”とは?
ヘナには塗布中、独特の清涼感があります。これは、ヘナに含まれる成分が血行を穏やかに促進し、体表面の熱を逃がす作用を持っているからなんです。ヘナを頭皮に塗ると
- じわっと頭が温まり→次第に涼しく感じる
- 深い呼吸を誘う香りが自律神経を整える
- 精神的ストレスが軽減される
つまり、ヘナは髪と同時に心身もケアする施術となるのです。美容師として提案する価値が、実はここにあります。
頭皮はTゾーンの2倍、皮脂を出す
湿度が高い梅雨〜夏は、皮脂分泌がピークになるのをご存知ですか?よく「Tゾーンがテカる」と言いますが、実は頭皮はその2倍も皮脂を分泌します。この過剰分泌された皮脂が
- 雑菌(マラセチア菌など)のエサになる
- 頭皮のニオイの原因になる
- 脂漏性皮膚炎や痒み、フケの原因になる
特に高温多湿の梅雨時期〜夏は、雑菌の繁殖条件が揃う最悪のタイミングです。ヘナの抗菌作用が活躍するのは、まさにここです。
ヘナは古代から“消臭・抗菌”の薬草だった
ヘナのすごさは、単なる植物染料ではないこと。
- 古代エジプトでは、ミイラを包む布に塗布されていた
- 殺菌・消臭作用が強い
- 皮脂や老廃物を吸着する“クレイのような働き”がある
サロンワークでヘナを使うと
- 頭皮の余分な皮脂を吸着し、ニオイが改善
- 頭皮環境が整い、痒みや炎症を予防
- 洗い上がりがすっきり軽い
「頭皮がさっぱりする!」
「匂いが気にならなくなった!」
そんな声を聞くのは、美容師として嬉しい瞬間です。
紫外線から髪を守る“天然のバリア”
夏といえばもうひとつの敵、それが紫外線です。
紫外線は髪のダメージを進行させます。
- メラニンを破壊し退色させる
- キューティクルを破壊し乾燥を招く
- ハリ・コシを低下させる
ヘナは、髪の表面に自然な保護膜を作る作用があり、紫外線を優しくブロックします。
美容師として、ヘナを提案する意義
お客様の悩みを本当に解決するには、単に色を入れるだけの施術ではなく、髪も頭皮も心も整える提案が必要だと思ってます。ヘナは、
- 髪を整える
- 頭皮をクリーンに保つ
- 心身のストレスを解きほぐす
まさにこの三拍子を兼ね備えた、夏こそ活かしたいメニューであります。
提案する際は、ぜひ
- 頭皮の熱を冷ます鎮静作用があること
- ニオイや皮脂対策になること
- 紫外線ケアにもつながること
をお客様に伝えてみてください。
「え?ヘナってそんなにいろいろ良いの?」と、お客様の目が輝く瞬間がきっと訪れるはずです。
まとめ
美容師という仕事は「髪を整えるだけの仕事」ではないと思っています。髪の調子が良いだけで、そのお客様は笑顔になり、心まで元気になる。
ヘナは、そのきっかけを与えられる技術です。夏の施術にヘナを取り入れることで、お客様の生活は確実に楽になります。
ぜひこの夏、ヘナという選択肢をメニューに加えてみませんか?