美容師の多くが「ヘナをした髪にはパーマが当たらない」というイメージを持っているとよく耳にすることがあります。美容師の間だけでなくヘナ愛用者や一般の方にも広く信じられているこの認識ですが、果たして本当なのでしょうか?
今回はこの疑問を解決するために、ヘナをした髪でもパーマがきちんと当たるのか?を検証する勉強会を開催しました。結果は、驚くべきものでした!
検証の概要と結果
今回の検証では、もう何年とヘナで染められているモデルさんにご協力いただきコスメ系パーマ液を用いてパーマをかけました。ヘナの特性や知識を基に施術を進めた結果、驚くほど綺麗なウェーブが仕上がりました。
ヘナをしているからといって、パーマが当たりにくくなるということはありませんでした。また、褪色も全くありませんでした。(これは何年もヘナを繰り返しているからなのか?もう少し検証をしようと思っています)
この結果から、「ヘナをした髪にはパーマが当たらない」という認識は誤りであることが明らかになりました。一部で言われている「パーマが当たらない」という情報は、ヘナの品質や塗布方法、あるいは技術者の知識不足によるものだと考えられます。
ヘナとパーマは両立できる理由
「ヘナをした髪にパーマが当たらない」という誤解は、以下のような理由で広まった可能性があります。
1. ヘナのコーティング作用の誤解
ヘナは髪の表面をコーティングしますが、化学的に強いバリアを形成するわけではありません。そのため、パーマ液が髪内部に浸透することを妨げると思う方が多いのかも知れません。
2. 低品質のヘナの影響
純粋なヘナであれば問題なくパーマがかかりました。ですが、化学薬品が混ざった偽物のヘナを使用した場合、髪に不要な負担をかけたり予期せぬ化学反応を起こしたり、結果的にパーマがかかりにくくなる可能性があるのかも知れません。
3. 知識不足によるミス
ヘナをした髪は多少の特性が変化しますが、美容師がその特性を理解していないと適切にパーマをかけられないことがあります。適切な手順やヘナの特性、知識があればヘナをした髪でも美しくパーマを当てることが可能です。
まとめ
今回の勉強会を通じて、「ヘナをした髪でもパーマは当たる」という事実が実証されました。
ヘナ愛用者や、これからヘナを試してみようと考えている美容師にとって、この結果は大きな安心材料となるのではないでしょうか?ヘナは髪や頭皮に優しいだけでなく、環境にも配慮された優しい選択肢です。
そして、パーマとの相性も良好であるため、美容室での幅広いメニュー展開が可能です。
今回のモデルさんは元々パーマがかかりにくい髪質なうえ、数年間ヘナカラーを続けています。
ですが、とても綺麗にパーマはあたり日が経ってもしっかりウェーブは残っていました。しかし今回の検証は初めての試みだったので、また色んなタイプの髪質にパーマをかけてみて、その経過も都度お知らせしたいと思います。一人でも多くの美容師様の学びへ繋がるよう、弊社でも様々な検証をし続けていきたいと思います。
今後も私たちは、ヘナの可能性や正しい使用方法を広めていきたいと考えています。
ヘナに関するご質問があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事はヘナに興味がある方だけでなく、ヘナを活用しようか悩んでいる美容師の皆様にとっても役立つ情報となるはずです。今回の検証結果が、ヘナを取り入れる一歩となれば幸いです。